平安時代の袿(うちき)などの着物は、つくりが非常に繊細だということもあり、一回限りの使用だったと聞きました。そのような寿命の短さは、とてもファッションの本質に近いですね。今はきっとその旬はそのシーズンなのでしょうし、いわ [...]
もしファッションに一生モノという言葉を投げ入れたら、途端に刹那の興奮は萎えて、消費という甘味が消える。だからその販促のささやきがふくむ矛盾ですら、ファッションの纏うイリュージョンにすぎないのですね。一生モノという言葉本来 [...]
もちろん自分の中にはポジもネガもあるので、ものごとすべてが成功するなんて思っていない。むしろ表現や、いやそればかりか生活のすべてには何らかの実験がともなっていて、エジソンの電球ではないけれど、ほとんどは失敗ばかりだ。しか [...]
ところで案外ぼくはバレエを観たり、バレエダンサーと接することが多いんですが、ぼくがバレエに求めるもの、あるいはバレエの神髄というのは、「いかに妖精か」ということだと思ってるんですね。クラシックやコンテンポラリー、メソッド [...]
街をぷらついてて思うのは、ぼくが子供の頃は、大人の装いと子供の装いに差があったけれども、最近はそのギャップが少なくなってきている気がすることかな。アンチエイジングが加速して(まあ、あるいはそういう意識が加速してかな)、た [...]
自然も大好きだけど、そこにずっと暮らせるほど、ぼくは人間ができていない。街にいないと寂しくなるし、かといって人ごみにばかり揉まれるとゲンナリする。日本も好きだが、島国根性にどっぷりつかるとそんな自分に腹が立つ。とはいえ外 [...]
目的至上主義というものに違和感を感じる。またオーケストラが指揮者によって奏でられるという現実にも違和感を覚える。またポジティブ主義にも非常に違和感を覚える。と、このような発言の弱点も十分承知しているし、また批判するこれら [...]
若者は若さに、老人は老いに、富める者は冨に、貧しい者は貧困に正義を見出す。自分を見失わないためにそれぞれの場所にそれぞれの正義がある。それらをまとめるひとつの正義など、その一部の人間が持つはずがない。理解できなくとも、存 [...]
美に意味を与える場合もあれば、美から意味を見出す場合もある。意味なく美しいものもあれば、理解不能な美もある。美は人がこの世に存在する以前から、ただ美である。言うなれば意味と美は互いになんの関係もない。意味と関係を持とうと [...]
一応、ぼくも人間なんで、落ち込むこともあるわけです。というか、案外、相当にガラスのハートなんですが、まあ、それでも、なんとか、大人になるにつれて、サイの表皮を身につけてはいるわけですが、なんというか、生きていくというのは [...]