秋葉原発のアイドルユニット「でんぱ組.inc」が1月17日、ロンドンを拠点に活躍するサイケバンド「BO NINGEN」とトークショー&ライヴセッション『でんぱNINGEN』を開催した。そのきっかけとなったのが、BO NINGENのヴォーカル&ベースにして、こよなく日本のアイドルを愛するカワベタイゲンと、でんぱ組.incの夢眠ねむと最上もがとの『EYESCREAM 3月号』での誌上対談。次々と意外な共通点が明らかになったこの対談を、以下に抜粋してお届け!
— タイゲンくんはでんぱ組.inc のアルバムを相当聴き込んでるんですよね。
タイゲン:はい、移動中はほぼ聴いてます。アイドルとアニソンのちょうどいいところを取っているし、発信地に留まらずファッションとかも混ぜて外というか全方向に向けてやってる感じが素晴らしいと思って。僕たちも洋楽、邦楽とかの壁を取り除きたいと思っているので勝手にシンパシーを抱いてました。
ねむ:最初から外に向かっていた人たちと違って、私たちは本当にアキバにこもってたから『出よう!』って思ったときのパワーが異常で(笑)。これくらいって加減がわからず全力で出た結果なんです。
— BO NINGEN のライヴも相当エモーショナルですよね。歌詞も毎回違うし。
タイゲン:僕も演奏中に泣けるかどうかが自分の中で良いライヴかどうかのジャッジにしてて。悲しいでも怒るでも何でもいいんですけど、感情をそこまで持っていけるかっていう。歌詞もその時思ったことを言いたいし。暴れるときもあれば静かに演奏するときもあるんだけど、毎回ライヴを変えて自分達も楽しめばお客さんも絶対に楽しいんじゃないかって。
もが:私はこの間のワンマンが初めてのライヴだったんですけど、あんなに大人数の前で歌うことが今までなかったから、お客さんの反応が直に来て。体力がなくてリハーサルでは全然歌えなかったんですけど、本番だと熱気がすごくて力がもらえるから自分もいけるって思いました。そのテンションの上がり方がすごいなって。
タイゲン:それは絶対に予定調和じゃ出ないです。まさにインタラクティブですよね。でんぱ組に入る前からアイドルに興味はあったんですか?
ねむ:むしろ嫌いでした。小さい時にてれび戦士になりたかったんですけどなれなくて、『ずるい!』ってコンプレックス的な感じで好きじゃなくなりました(笑)。あと私は中高と女子校だったので青春をこじらせてるんです。“くちづけキボンヌ”のPVを河原で撮ったんですけど、『ここを自転車で2 人乗りしたかった!』って。
もが:私も中学は部活命で、高校は美術系だったから男の子が少なくて。学校に行かずにネットゲームばっかりやってたというのもあるんですけど、青春が一切ないんです。
— タイゲンくんが音楽を始めたきっかけは?
タイゲン:昔は全く興味なかったんですよ。プロレスが大好きで、入場テーマ曲とか聴いてたくらい(笑)。高校で和光に入ってから音楽に興味が出始めて、たまたま学校のバンドにベースがいなくて始めたんです。そこからやってみては知識や技術を盗むという感じで。学校も独特だったから、ジャズとかハードコアとか色んな音楽があるけどメインストリームがなかったんです。でも今、そこをクロスオーバーしてくれる人達がすごい増えてる気がして。海外は簡単に混ざるんですよね。特にイギリスは。ダブステップが流行ったら当時のパイオニアがチャートに出て来るし、グライムっていう団地の不良がマイクを取り合ってるような音楽がメインストリームに行ったり、カルチャーではなくストリートで作られてる。ちなみにイギリスではOTAKUっていうのが恰好いいって意味になってるんですよ。ギークはガチだけどOTAKU はもっとファッショナブル。自分から『I,m OTAKU』って誇りにしてる感じ。
ねむ:じゃあ、オタクとして攻め込めば……
もが:行きましょう!
※『EYESCREAM 2012年3月号』より
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