ブランド休止を決めたmmJ 最後のプレゼントは「もう買えなくなること」
MAGAZINE, mastermind JAPAN, 本間正章
日本を代表するファッションブランド[マスターマインド・ジャパン(mastermind JAPAN)](以下mmJ)が、15周年にあたる2013年春夏シーズンでのブランド休止を宣言した。数々の有名ブランドと業界やジャンルを超えたコラボを行い、人気の絶頂にあるmmJは、なぜ今その歩みを止めるのか。mmJデザイナーの本間正章に聞いた。
10周年でパリでショーをやることが決まった時に、10年もブランドを続けられるなんて想像もできなかったので、すごくみんなに感謝しました。同時に「うちがあげられるお客様への最高のプレゼントって何だろう?」と考えた時に、もう買えなくなるかもということだと思ったんです。
つまり、お客様が買った服の価値が落ちることがないようにしてあげるのが一番のプレゼントだと思って。今でもセディショナリーズってヴィンテージで世界各国にマニアがいて、高額の取引で値崩れすることもない。mmJがそういうブランドになれたらお客様が一番喜ぶのかなって。
一方で、ずっと見続けたいというお客様もいらっしゃるかもしれませんが、やはりこういう商売にはいつかかげりが出るだろうし、そうなればピークだった頃の価値が一気に下がって行くものです。そうなる前に、「着ないけど額に入れて飾っておきたい」とか、そういう風に大事にしてもらえる服を1点でも多く作ろうと。お客様にとってのmmJの価値観を崩さないことが、お客様にとって最善なことだろうと。そうなった時、先の10年が見えなかったんです。かと言って1、2年ではやりたいこともやれないだろうし、恩返しをするには5年でやりきるというがちょうどいいだろうと思いました。
これまでの活動を通じて、僕が感じるこの業界の嫌なところに、抵抗、反抗して、変えてきたつもりです。それで新しい方法論を作れたことは今後のデザイナーの人たちにとっても大きな事だと思います。まあ、僕は負けず嫌いなんですよ、完全に(笑)。
※『EYESCRAM 2月号』より






























