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INTERVIEW

俳優:瑛太が今、語る家族とその『一命』。

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家族を守るために自分の命を懸けた男・求女。彼にとって、『一命』とはなんだったのか。一方には、人の命よりも面目を重んずる「武家社会」を映しながら、そこから切り取られた感情は、現代人にも響く生々しさで描かれる。
サンデー毎日大衆文芸賞入選作として、昭和33年10月号の同誌上に発表された滝口康彦原作「異聞浪人記」を鬼才・三池崇史が監督した本作は、小林正樹監督の『切腹』以来、2度目の映画化だ。第64回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、途中退出者も続出したが、最後には5分間にも及ぶスタンディングオベーションで幕を閉じたこの衝撃作で、キーとなる求女を演じた瑛太にインタビューを試みた。

スタイリング:宇佐美陽平
ヘアメイク:SHUTARO(vitamins
写真:Rich

インタビュー

— 台本を1番最初に読まれた時の感想をお聞かせください。

瑛太:台本をいただく前に、監督が三池崇史さんで海老蔵さんと役所さんが出演されるという、とても素敵なスタッフキャストの皆さんで、そこに惹かれるところがありました。台本を初めに読んだ時には、それ以前に『切腹』という映画を見ていたので、なんとなく内容はわかっていて、「『一命』という映画はどういう映画になるんだろう」、「『切腹』との相違点はどこなのかな」というところを探しながら読み進めていって。そこから求女という人をどういう風に演じればいいのかを考えました。

— 今回切腹のシーンは、瑛太さんの方から提案されたことがあったと伺ったのですが。

瑛太(えいた)
1982年12月13日生まれ。東京都出身。
2001年に『青い春』(豊田利晃監督)でスクリーンデビューし、2005年に『サマータイムマシン・ブルース』(本広克行監督)で初主演。テレビドラマでは『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)『篤姫』(NHK)『それでも、生きてゆく』(フジテレビ系)など、出演多数。
2011年は『一命』(三池崇史監督)のほか、『ワイルド7』(望月三起也監督)
『僕達急行 A列車で行こう』(森田芳光監督)などに出演。

瑛太:切腹の所作に関するDVDを観て、基本的な形というのはある程度理解していました。その上で、求女なりの血迷った姿として、白い畳の上から飛び出して行きたい、というのを提案したんです。
血迷ってはいるのですが、武士の面子があるので、目上の人に対する所作として、下に出なくてはならない。でも、自分の家族を守らなければならない葛藤というのもあって。
例えば着物もあの場で上半身を全部脱いだりするのは、所作としては誤りなのですが、監督は「最終的には感情でいって欲しい」とおっしゃってくれたので、自分がもしあの場に立たされて、腹を切れって言われたらそれどころじゃないんじゃないかと思って着物を脱ぐことにしたんです。そういうところから、現代の人に伝わるものがあればいいなと思っています。

やっぱり時代劇ですし、伝統だったり歴史だったり、そういうところをしっかりと理解した上でやらなくてはならないというのはもちろんあるんですが、僕は今の時代に生きているので、僕なりの解釈を入れた上で演じてみたいということを監督に話しました。

— 何テイクぐらい撮ったんですか?

瑛太:いろいろ仕掛けがあって、2日間かけて撮っています。1回で全部通してやるということはせず、カットごとに撮りました。

— やはり演じていて難しいシーンでしたか?

瑛太:実際に映画を観た際に、「これだと痛みしか伝わらないんじゃないか」という気持ちがあって、表現方法として、自分の気持ちとして、もっと葛藤みたいなものが出せたらよかったなという反省点はありましたね。あの時は求女同様、混乱していたというか、血迷った状態だったので客観性が失われていたのかもしれません。

— 今回、役作りの為に減量をされたということですが、減量中のエピソードをお聞かせいただけたらと思います。

瑛太:まず、このお話を頂く前に、太る役をやっていたので「どうしようかな」というところから始まったんです。でも海老蔵さんが「痩せてきたよ」なんてプレッシャーをかけられたので「もうこれはやるしかない」と決意しまして(笑)。
自分が減量する時に一番苦がなく減量できるのは、ご飯を食べない、炭水化物を摂らないで、野菜と鳥肉しか食べずに、ランニングで汗をかくという方法なんです。いざ現場に行ってみると、海老蔵さんはゆで卵ばかり食べていましたね。
だから減量に関しても、自分1人では無く家族3人でやっていたという感覚がありました。海老蔵さんは、昼休みに野菜丼みたいなものを持って来てくれたりして、「本当にいい人だな、お父さん!(笑)」なんて思いながら、一緒に減量に励みましたね。

— どのくらい減量なさったんですか?

瑛太:その状態から、8キロぐらいですね。

— 期間はどのくらいだったんですか?

瑛太:2〜3週間くらいですかね。

— 結構、急激だったんですね。途中でやめたくなったりはしなかったんですか?

瑛太:やめたくなったら、ちょっとサボったりもしました(笑)。クラクラしてきたら、朝はおにぎりを半分くらい食べたりして。でも朝食でそれなりに炭水化物を摂ると、ちょっと甘い体になるというか、野菜と鶏肉だけを食べている時の方が精神もキリキリしてくるような感じがありましたね。

— 今回、役者さんの中では、新婚さんが多いなという印象を受けたのですが、家族を持って何か表現方法に変化はありましたか?

瑛太:家族を持った上で演じる時と、ひとりで演じる時との違いが表面的に見えてくるものなのかどうか、という点はまだちょっと分かりかねますが、求女同様、「家族を守るためだったらそこまでやってしまうよな」という共感は生まれましたね。結婚や子どもが生まれるということは、素敵なことだし、めったに起こることではない。人生の分岐点でもあるから、そのタイミングでこの映画に出演できたことは、俳優人生においてもポイントになってくると思います。

— 三池監督の作品に出演するのは初とのことですが、イメージしていた”三池組”の現場とのギャップはありましたか?

瑛太:正直に言うと、三池さんの作品は過激なものが多いという印象が僕の中では強かった。容姿も過激ですし(笑)。だからすごくストイックで厳しい方なのかなと思っていました。でも、実際はストイックでありながらも、ユーモアがあって、監督の一言ですっと気持ちを楽にさせてくれる。そういった部分で父性みたいなものを感じたし「全部任せちゃって良いんだな」というか、どこかで「委ねてもいいんだな」という気持ちにしてくれて。現場は、もちろん緊張感もあるんですが、三池さんの一言でスタッフの間に笑いが起きたりするんです。
雨が降っているシーンでも、「雨粒3粒増やして」と言い出したりとか(笑)。でもスタッフの方は笑いながらも、「あ、本当にそういうことなんだ」と理解した上でちょっと装置を変えたりしていましたね。

— 三池監督が”求女”という役柄に対して何か求めていたことはあったのでしょうか?

瑛太:具体的に何か言葉で指示されたという部分はなかったですね。代わりに「コレをどう演じてくれるの?」という問いかけは常に存在していたと思います。それは怖いことでもあるけれど、同時にすごくやりがいのあることだなとも感じていました。

— 3Dで撮影したことで何か苦労した点などはありますか?

瑛太:3Dだからといって待ち時間が長くなるというわけでもないですし、演じているほうとしては、普通の映画の撮影スタイルと変わることはありませんでした。ただ機材が重いので、カメラアシスタントの方は大変だなという印象はありましたね。

— 満島ひかりさん演じる美穂との微笑ましいやりとりが今回の作品における見所のひとつだと思います。満島さんとは、撮影以外でもお話をされたのですか?

瑛太:実は、ほぼ一言もしゃべらなかったんです。夫婦役なので、夫婦らしくコミュニケーションをとる、という方法もあったと思いますが、距離を取りたかったわけでもなく、自然にしていようとした結果、クランクアップまで、会話は挨拶くらいの距離感だったんです。お互いにすごく緊張していたお饅頭を渡す最初のシーンのあの距離感は、すごく綺麗なものだったんじゃないかなと思います。

— 普段、歌舞伎という別のフィールドで活躍なさっている市川海老蔵さんと共演してみて、何か刺激を受けたことはありますか?

瑛太:色々な俳優の方とお芝居をさせていただいていますが、ここまで瞬発的に共演者との距離感を鼻先2cmくらいまで近寄せてくれるというのは、どこか楽ですし、すごく楽しかったですね。見られているんだなという緊張感もあり、今までに共演したことのないタイプの俳優さんでした。色々と気を使ってくださって、ちょっとした刀の所作でも「こう使ったほうが楽になるよ」とアドバイスを頂いたりしました。ずっと歌舞伎をやっていらっしゃる方だから、教えることが当たり前というか、多分、共有することが当たり前なんでしょうね。
一緒にお芝居をしていても、自分でボーダーラインを決めずに、飛び出していく、はみ出していくことが表現なんだということを感じさせてくれて、自分の中ですごく良い時間になりました。

命を賭けてまで、というと、やっぱり家族ですね。

— 瑛太さんのなかで”求女”という役は、どのような役・人物として捉えていらっしゃったのですか?

瑛太:自分で台本を読んだ際、家族を守るために狂言切腹をするということに僕自身が共感できたので、芝居を緻密に計算していくというよりは、自分自身が感じたままにやってみようと思いました。
映画の冒頭で、求女の人生が最初に描かれるんですが、それをお客さんが見たときにどう感じるのかということを念頭に置きつつ演じたほうが良いのか、それとも求女の人生として演じたほうがよいのか、という相談を監督にしたら、「そういう計算は何も要らない、求女の人生として演じてくれ」と言われて。自由にやらせてもらいましたね。

— この映画で守るべきものとして”家族”というものが出てきますが、プライベートで命を賭してまでのめり込んでいるものってありますか?

瑛太:命をかけてまで、というと、やっぱり家族ですね。

— ロッククライミングをなさっているという噂を聞いたのですが、これも外岩に行くという話になれば、命を賭すということになりますよね。クライミングジムでやるということになると、それを疑似体験することになって、それはどこか演技にも通じるものがあるようにも思えます。ちなみに将来的には、外岩に行きたいとかそういった具体的な目標はあるんでしょうか?

瑛太:これはあまり声を大にしては言えないんですが、雪山に登りたいですね。今年に入って、いくつか山を登ったんですが、雪山となると、写真や飛行機からしか見たことがないので。雪山に侵入していく時の静けさや恐怖など、そういうものを体験してみたいんです。

— それがロッククライミングを始めるきっかけに?

瑛太:特にそういうわけではなく、登山全般をやりたいということから始めたんです。トップロープクライミングだけじゃなく、リードクライミングの講習もちゃんと受けて、今年中にはちゃんとできるようになりたいと思っています。

— 命がかかっている分、すごくストイックな競技ですよね。

瑛太:なんなんでしょうね、あの面白さは。ロープも繋いでいるし、落ちても大丈夫なんだけれど、手が限界になったとき、最後の方はやっぱり恐ろしいですよね。

— 少し話は変わるのですが、今回、衣装というのが、ある種、物語の上で重要なファクターだったと思います。そこでちょっとお聞きしたいのですが、普段の生活で、瑛太さんにとって洋服というのは重要だったりとかするのですか?

瑛太:自分を表すのは衣装だと思っているので、ジャージが着たいなという時には、ジャージ上下で行ったりだとか、短パンとTシャツ、それにビーサンを履いていったりしますね。現場に入って、衣装を着るとお芝居をするスイッチが入っていくんです。人とご飯を食べに行ったりするときには、普段あまり着ないようなシャツを着たりだとか、スイッチを入れますね。

— シャツを着るというのは、普段とは違うスイッチなんですね。いつもたくさんの洋服をお仕事で着ることがあると思うのですが、そういうときに着るのは、具体的にこのブランドというのがあるのですか?

瑛太:特にはないですね。あんまりブランドでは見ていないんです(笑)。形で今日はコレを着たいなと思って着ています。

— なるほど。それでは最後に、この映画の見所を教えてください。

瑛太:まずは3Dで時代劇を観ていただきたい、それに尽きますね。

10月15日(土)ロードショー

『一命』

出演:市川海老蔵、瑛太、役所広司、満島ひかり他
監督:三池崇史
原作:滝口康彦「異聞浪人記」
音楽:坂本龍一
http://www.ichimei.jp

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